ここ数年、料理漫画にはまっていて、最近も色々チェックしているのですが、素直に良いなぁと思った作品の一つが大島千春さんの『いぶり暮らし』。
カフェの店長な年上カノジョとフリーター穏やかなのカレシとの、マッタリとユルい、じっくりと燻ったような同棲生活模様と間を取り持つ自家製干物、燻製料理の数々。
何処にでも居るようなカップルの模様に触れながら、羨ましいというか、二人暮らし、家族って何だかんだ良いよね…と素直に思える作品。
時間がかかる自家製燻製料理がメインだけあって、物語の流れはユッタリとしていて、それが二十代半ばカップル、同棲生活も落ち着いていて、良くも悪くもマッタリした関係性。
カノジョ目線の燻製料理を通じた二人の関係性や人生観に関する語りにココロを柔らかく締め付けられ、思わず涙腺が緩んでしまうこともしばしば。
大切な人との長い長い付き合い、同棲生活も何回か体験した三十路半ばの独身オトコな僕自身、多分そのあたりに飢えているんだろうなぁ…と。
大島千春さんの燻製料理漫画『いぶり暮らし』。燻製ライフに興味がある方はもちろんのこと、同棲カップルあるあるなストーリー好きの方にもオススメです。
個人的には大島千春さんが京都精華大学ご出身というところも京都住まいとしては何となく嬉しいところ。そして、自分でも燻製料理を試してみようかなぁと思っています。美味しいごはんを作るために休日をゆっくりと使う。そこに大切な人がいれば、もしかしたら、それは最高の一日となるかもしれません。